大変お待たせして申し訳有りません。
秋の同人誌特集、やっとお届けですw
今回は10月8日発行、サンクリ合わせの新刊を取り上げます。
例のように、作者の方々のサイトへはリンクしません。
まぁ、お名前なりタイトルなり、ググってください(笑)
そして今回は、「“実用的”かどうか」みたいな話はしません。
というか、ただ単にエロの話をするだけでは、
プライドが許さないってだけの話なんですけど(オイ)
というわけで、早速レビューに参りましょうかね。
●『もてあますからだ』<空想RIOT!/佐倉はなつみ>
佐倉はなつみセンセの『涼宮ハルヒ』本第2弾。
ハルヒの性的欲求不満を感じ取った長門が、
みくると自らに疑似男性器を生やし、ハルヒを満足させる作品。
佐倉センセの存在は、PNが『初田倫』の頃から知っています。
同人誌を読むのは、今回が初めてです。
率直に言うと、3人で結構「やっている」はずなんですが、
いやらしさが少し薄い感じがしたんですね、意外なことに。
これは「“起伏”が無い」ことが影響しているように思います。
当然のことながら、マンガには「起承転結」があります。
実際にこの作品を読んで頂ければ分かると思うのですが、
話の流れは『涼宮ハルヒ』本的にオーソドックスで、アリです。
ただ、読み手は「起承転結」による波だけを感じ取るのではなく、
作品全体に漂う波を感じ取るわけですよね。
その視点から言うと、少々“平坦”な気がしました。
前述した「“起伏”が無い」というのは、こういうことです。
ストーリー、画、どちらからのアプローチでもいいのですが、
読み手にインパクトを与えられる、何らかの“山”があれば、
もう少し違った印象になったのかな、と感じました。
骨格は同じでも、「見せ方」ひとつで結構変わると思います。
因みに、個人的に気に入っているポイントなんですが。
いきなり全裸になった長門・みくるを見たハルヒが、
「一瞬で全裸って…」とツッコミ台詞を言うと同時に倒され、
そのまま雪崩れ込まれてしまうという流れですね。
本当に細かいところですみません(苦笑)
ちょっと厳しいことを書いてしまいましたが…
画は非常にキレイ、しかも可愛いんですよコレが!
これは間違いなく保証します、奥さん!(笑)
この美麗な画を見るだけでも、買う価値があると思いますよ。
●『謎の彼女とSEX』<カウンタック/古事記王子・嶋尾和>
タイトルからも想像がつく通り、『謎の彼女X』本。
…って、それをイジってきますか!
前半は「椿×卜部」を古事記王子センセが描く『謎の彼女とSEX』、
後半は「上野×丘」を嶋尾和センセが描く『謎のネコ娘X』です。
前々から思っていたことなのですが、
お2人の画からは「迫ってくるもの」がありますよね。
この作品を読んでいて、改めてそう感じました。
前半のポイントなんですが、卜部の大量のよだれだと思います。
「え? そこがポイントなの?」という、そこのあなた。
今から説明しますよー(笑)
元ネタを知らないで読んだ人は、大量のよだれを見た時に、
少々生々しくて、戸惑ってしまうかもしれませんが、
必要な展開として、しっかり描かれているわけです。
このよだれが、一拍の間を持たせていることで、
作品としてのリアリティを生んでいるだけでなく、
それ以降の性的描写を際だたせていると思います。
後半は、卜部のよだれの影響でネコ娘になった丘がポイント。
というか、それが全てだと言えます(笑)
ただ、ここで肝心なのは、「それが全て」だと言える大きなテーマを、
しっかり描いているということなんだと思うんです。
「自分はこれが描きたいんだ」という明確なものがあると、
自然と画からもそれが伝わってきますし、
作品自体の雰囲気も、そのインパクトで大きく変わってきますよね。
この作品は、「ネコ娘になった丘」をとても魅力的に描いていて、
読み手が引き込まれてしまいそうになるほどです。
丘にゃん可愛いよ丘にゃん。
(このフレーズが言いたかっただけなのは内緒/苦笑)
元ネタを読んだことが無くても、是非とも読んで頂きたい一冊。
大変おススメです。
●『いいんちょぶるま』<鈴根らい地下室/鈴根らい>
このブログに何度か名前が登場している鈴根らいセンセ。
サークル1周年で迎えたサンクリの新作は、“1年前”と同じく、
オリジナルキャラの『いいんちょ』が魅せてくれる作品です。
好きな男子の好みを知って、それに染まるというシチュエーション。
これは王道のパターンと言えるかと思いますが、
それだけに「肉付け」の仕方というものが極めて重要になります。
いくら王道を描くといっても、ネーム次第で転がる方向は変化し、
読み手の受け取り方にも影響を及ぼすわけですからね。
今作は、そのネームがしっかりしているという印象を受けました。
男子のブルマ好きを知る経緯、それを知ってからの言動、
性行為の流れなど、まとめ方が非常に巧いです。
それは「委員長」で「ツンデレ」というヒロインの設定を、
十二分に活かしているからだと思います。
そして、この作品の大きなポイント。
それは、『いいんちょ』がオリジナルキャラだということ。
作者自身が生み出したキャラクターなわけですから、
版権キャラ以上に、そのキャラをとても大切に扱うわけです。
このキャラクターを魅力的に見せる為には、
どんなストーリーを紡ぎ、どう描けばいいのか。
読み手に「このキャラクターを好きになってほしい」という気持ちは、
そんな自問自答の末に、作品に表れるものです。
だから、ネームがしっかりしているのも当然かもしれませんね。
私も、『いいんちょ』が大好きになりましたよ。
勿論、鈴根センセの作品ではお馴染みの、
肉感的な描写、独特の乳首描写も健在で◎です。
買って損なし、むしろ買え(笑)
…って、レビュー長いわっ!(苦笑)
私自身もこんな長くなるとは思ってませんでしたが、
一応、それなりに責任が持てるレビューが書けたつもりです。
購入の参考にして頂けたら幸いです。
多分、次回は『冬コミ新刊特集』になると思います。
ということは、新春ですね。
良いお年を!(笑)